平成27年度の活動状況
武岡台小学校で森林環境学習
武岡台小学校の森林環境学習については前にもお知らせしましたが、1月28日には、6年生63人が、2月25日には5年生50人が体験学習などをしました。
6年生は、「地球温暖化と森林」について大坪代表理事がテキストを使用して講義しました。その後に木の枝や木の実を使った木工や杉板を使用した箱作りなどの体験学習をしました。
木の枝から何を作る?
スギ板でMYBOXを作ります
5年生は、シイタケ栽培の体験学習です。準備したクヌギの原木に椎茸金のコマを次々に打っていきます。コマを打った原木は、みんなで学校林の武岡台の森に伏せ込みました。1年半後が楽しみだな~。
始めに椎茸について勉強
まずドリルで穴をあけて
次々に種ゴマを打って
学校林へ原木を運びます
丁寧に原木を並べていきます
原木の伏せ込み完了 1年半の眠りに
青戸小学校の森林環境教育
森林の恵みを学ぶ活動として学習として、10月20日、4年生15人はマイクロバスに乗って市内の森林・林業の現場学習をしました。
テキストを使用して森の恵みを学ぶ
水源かん養機能の現場である川辺ダム
南薩木材加工センター原木の供給、加工状況について
常緑広葉樹林からの湧水 川辺町高田「石切り場の湧水」
2月13日、4・5年生28名は、木工教室として、スギ板を使用したテーブルベンチの製作に挑戦しました。
材料のスギ板と作り方について大坪研究員の説明を聞く
田中研究員からドライバーの使い方を
竹場研究員の周りで
福元研究員に教えてもらいながら
組み立てが終わったらペンキ塗りです
ペンキ塗りのコツは遠いところから、塗りにくいところから
立派なテーブルベンチができました
早く座りたいな でも「ペンキ塗りたて」
鹿児島県森林体験活動発表会で活動発表
3月5日(土)、鹿児島市の鹿児島県県民交流センターで鹿児島県主催の「平成27年度森林の体験活動事例発表会が実施されました。当研究所から代表理事の大坪が郡山の県環境の森において実施している「森林の生活体験活動について」事例発表を行いました。
また、特設会場において、活動状況のパネル展示が行われ、活動の様子の写真や「木のあふれる街づくり事業」で開発した「テーブルベンチ」や「丸太A字柵」のチラシ配布など行いました。
パネル展示の様子
重富の岩剱神社鎮守の森整備活動を行いました。
11月15日(日)、姶良市重富にある島津義弘ゆかりの岩剱神社において鎮守の森整備活動を行いました。
今年は秋晴れに恵まれ地域の方々約60名に参加いただき、ヤマザクラの植栽などに汗を流しました。
活動参加者
ヤマザクラなどを植えました。
この活動は、永年、手入れがなされていなかった岩剱神社の鎮守の森を竹林改良や遊歩道の整備、モミジやヤマザクラの植栽など整備し、地域の人たちに親しめる森としようとして、地域の方々と森と木の研究所が森林環境税事業を活用して実施したものです。
昨年の緑の募金事業による手入れと今年の作業で荒れた鎮守の森が見違えるようになりました。皆様方も遊びに行ってみてください。
みんなで植えました
建仁寺垣の前で記念撮影
立派な建仁寺垣もできました
作業終了後はスギ材による木工を楽しみました
環境の森で「森の生活体験活動」を行いました。
11月29日(日)、鹿児島市郡山の県環境の森において公募した家族連れ21名を対象とした「森の生活体験活動」を行いました。
我々は日常生活の中で、森林と接する機会は少なく、特に参加した子供たちにとっては、異次元の体験だったようで喜んでいただけました。
この活動の定番となった、モウソウ竹の飯盒(はんごう)で炊く鳥釜飯は、絶品で3杯お替りする子も出るほどでした。
マッチによる火おこし体験
森の生活体験参加者
モウソウチクの飯盒による炊飯
1本ブランコは楽しいな
森の材料でかわいい髪飾り
大浦干拓防風林で土地改良区の皆さん方と植栽活動を実施しました。
12月6日(日)、雨の降る中、大浦干拓の水田の中にある防風林の整備活動を土地改良区の皆さん方と行いました。
前迫土地改良区会長のあいさつの後、延長1,000に及ぶ防風林にマツクイムシ抵抗性クロマツ200本、ウバメガシ200本、シャリンバイ100本、マサキ100本、ハマヒサカキ100本を植えました。
防風林を背景に参加者による集合写真
この活動は、大切な防風林帯を保全するため、国土緑化推進機構の災害に強い森林づくり事業を導入して実施され、朝9時から始めた作業は、てきぱきと勧められ、11時ごろまでに700本の植栽が終了しました。
また、当日は、南さつま市の中島さん、県南薩地域振興局の川畑さん、藤崎さんもお手伝いに駆けつけてくださいました。有難うございました。
雨の中を懸命の作業
設置された防風垣
武岡台小の森林環境教育を行っています
平成27年度は、国土緑化推進機構の「学校林を活用した森林環境教育促進事業」で武岡台小学校の4年生から5年生までの森林環境教育を行っています。
昨年度はかごしまみどりの基金が事業主体となって実施いたしましたが、当年度は、研究所が中心となって実施しています。
森林の防災機能の実験(平成27年12月1日)
年間のカリキュラムは表のとおりです。
月日 | 対象学年 | 学習項目 | 学習内容 | 講師 | 所属 |
10/6(火) 2・3校時 9:45~11:30 |
4年 50人 2時間 |
樹木の名前を知る (森林学習) |
基本的な樹木分類方法と学校林、校庭の樹木名を知る。 | 寺師健次 池田和吉 |
森と木の研究所 グリーンマスターの会 |
11/6(金) 2・3校時 9:45~11:30 |
4年 50人 2時間 |
木工教室 (体験学習) |
木材の基本的知識を得るとともに、県産スギ材を使用したペン立てを作る。 | 大坪弘幸 吉崎和穂 福元幸一 |
森と木の研究所 |
12/1(火) 2校時 9:45~10:30 |
5年 50人 1時間 |
森の働きと役割 (森林学習) |
森林の働きと役割について学校林内でテキストを使用して学習する。 | 大坪弘幸 寺師健次 |
森と木の研究所 |
12/1(火) 3・4校時 10:40~12:25 |
5年 50人 2時間 |
落ち葉アート (体験学習) |
色とりどりの落ち葉を使ったアート体験 | 松山みち子 他2名 |
森林インストラクター協会 |
1/28(木) 1校時 8:55~9:40 |
6年 50人 1時間 |
地球温暖化と森林 (森林学習) |
テキストを使用して地球温暖化と森林の貢献について理解させる。 | 中脇岩男 | グリーンマスターの会 |
1/28(木) 2・3校時 9:45~11:30 |
6年 50人 2時間 |
木工クラフト (体験学習) |
枝や木の実を使って自由な発想でストラップや長く愛用できる木箱を作る | 吉崎和穂 大坪弘幸 大浦地政廣 池田和吉 |
森と木の研究所 グリーンマスターの会 |
2/25(木) 5・6校時 2:15~15:50 |
5年 50人 2時間 |
シイタケの栽培 (体験学習) |
シイタケ栽培の方法とコマ打ち体験 | 大坪弘幸 大迫恵 野村利憲 |
森と木の研究所 おかべ会 |
平成27年度市町村林務担当職員研修(林務行政講座)を実施しました。
永岩環境林務部次長の熱の入った講義
平成27年度市町村林務担当職員研修
[林務行政講座] 場所 自治会館会議室
月日 | 時間 | 研修項目 | 講師 |
11月9日(月) | 10:00~10:10 | 開講式・オリエンテーション | 森と木の研究所 |
10:10~11:00 | 林務行政の今日的意義 | 環境林務部 永岩次長 |
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11:10~12:00 | 森林計画制度について | 森林経営課 森林計画係 |
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12:00~13:10 | 昼食・休憩 | ||
13:10~14:00 | 森林管理と林内路網 | かごしま材振興課 路網整備係 |
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14:10~15:00 | 保安林・林地開発制度 | 森づくり推進課 技術補佐 |
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15:10~16:00 | 森林組合の役割 | 曽於地区森林組合 組合長 堂園 司 |
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16:10~17:00 | 森林、国土保全、治山事業 | 鹿児島大学名誉教授 下川 悦郎 |
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11月10日(火) | 9:10~10:00 | 特用林産物の振興について | 森林経営課 特用林産係 |
10:10~11:00 | 公有林を持つ意義、活用 | 曽於市経済課 森林保全係長 国武 次宏 |
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11:10~12:00 | 森林法と市町村林務行政 | 鹿児島大学農学部 准教授 枚田 邦宏 |
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12:00~13:10 | 昼食・休憩 | ||
13:10~14:00 | 林業生産・林業機械・高性能林業機械 | 鹿児島大学農学部 教授 岡 勝 |
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14:10~15:00 | 事務屋さんと技術屋さん | 元鹿児島県副知事、元県立図書館長 脇田 稔 |
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15:00~15:10 | 閉講式 | 森と木の研究所 |
平成27年度市町村林務担当職員研修受講者名簿
[林務行政講座]
No. | 氏名 | 所属 | 年齢 | 備考 |
1 | 山下 大 | 伊佐市林務課 | 35 | |
2 | 児玉 勝志 | 伊佐市林務課 | 55 | |
3 | 馬籠 祐輝 | 姶良市林務水産課林務水産係 | 30 | |
4 | 高山 功治 | 姶良市林務水産課林務水産係 | 44 | |
5 | 山之口 大八 | 南さつま市農林振興課林務係長 | 55 | |
6 | 大木 涼子 | 南さつま市農林振興課林務係 | 48 | |
7 | 吉原 聖保 | 西之表市農林水産課 | 40 | |
8 | 吉原 孝一 | 南九州市知覧支所耕地林務係長 | ||
9 | 前野 誠 | 南九州市耕地林務課林務係 | ||
10 | 下田 浩治 | 知名町農林課 | 39 | |
11 | 馬渡 誠 | 霧島市林務水産課林務水産G | 45 | |
12 | 徳丸 慎一 | 霧島市林務水産課林務水産G | 26 | |
13 | 松元 和也 | 霧島市牧園総合支所産業建設課産業振興G | 30 | |
14 | 尾辻 善尋 | 霧島市牧園総合支所産業建設課産業振興G | 44 | |
15 | 蔵元 賢 | 霧島市牧園総合支所産業建設課産業振興G | 47 | |
16 | 篠原 千昭 | 垂水市農林課林務耕地係 | 58 | |
17 | 松尾 武裕 | 日置市産業建設部農林水産課林務水産係 | ||
18 | 久保 陽輔 | 日置市産業建設部農林水産課林務水産係 | 26 | |
19 | 打越 昌子 | 南大隅町経済課課長補佐 | 55 | |
20 | 竹下 和男 | さつま町耕地林業課林業振興係 | 44 |
10月24日(土)、25日(日)県木材まつりで「木工教室」を開催しました
木材まつり10月24日(土)、25日(日)県民交流センター
10月24日(土)、25日(日)、県民交流センターにおいて「木工教室」を開催しました。今年は秋晴れに恵まれ100組以上の家族連れなどに参加していただきました。
作品は、スギ板をカットしてキット化したものを100組ほど準備したのですが、特に、ミニチェアやマイボックスの人気が高く、急きょ資材を手配するほどでした。
参加者に頂いた参加料は、「緑の募金」としてかごしまみどりの基金に寄付しました。
それぞれの作品に挑戦中
今年参加者が挑戦した作品の数々
肝付町立岸良中学校の森林環境学習が、10月10日に行われました
県有林の樹木について説明を聞く
肝付町立岸良中学校の生徒全員の森林環境学習(近くの森林を学ぶ活動)が、今年から始まった土曜日授業の10月10日に行われました。
岸良中学校は、周囲を海と山に囲まれた閑静な環境の地にあり、周囲の森林には、国有林や県有林が多くあります。中でも県有林は県内で最も多い面積のある地域となっており、中学校の近くには県有林事務所も置かれています。
当日は、研究所による森林の概要説明の後、全員マイクロバスに乗り、学校近くの万九郎県有林を大隅地域振興局の住吉専門員の案内で見学しました。近くにありながら生徒も先生方も県有林は初めてだったそうです。
県有林の樹木について説明を聞く
県有林内路網(林道)
この後、学校の技術室で県産スギ材による木工教室が行われました。製作した作品は、「My box」という多目的に使用できる箱でした。全員長く使いたいと喜んでいただきました。
なお、この活動は、森林環境税事業の森林の体験支援事業を活用して岸良小中学校PTAの主催で実施されました。
県産スギ材でMYBOXを作りました
岸良中内の技術室で木工教室
300人の参加がありました(全国一斉森林ボランティアの日の活動)
森林ボランティアの活動が行われたくにの松原
当研究所などが主催して全国一斉森林ボランティアの日の活動が、9月13日くにの松原で行われました。
森ラボでは、平成24年からくにの松原において多くの県民参加のもとマツクイムシ抵抗性クロマツスーパーグリンさつまの植栽などの活動を実施してきました。その集大成として、今年は森ラボが主催して県の森林ボランティアの日の行事を実施しました。
当日は、天気にも恵まれ、東大崎町長や大崎町民はもとより県内各地から300人を超える参加があり、抵抗性クロマツ(スーパーグリンさつま)を1,150本植栽するなど活動が行われました。
◆ 作業内容等
- 新植:抵抗性クロマツ(スーパーグリンさつま)を1,150本植栽
- 保育:過去3年間に植栽した箇所の下刈、欠損箇所の補植など
- 除間伐:雑木や竹類の除去 面積は0.50ha程度
- 堆砂垣:地盤の低い箇所30mに堆砂垣を設置
活動前の集合写真
植樹活動の様子
子供たちも一生懸命
家族連れも多いでした
人海作戦で!
平成27年度市町村林務担当職員研修(森林林業講座)を実施しました
市町村林務担当職員研修は、鹿児島県市町村行政推進協議会と共催で4月の異動直後と11月に各2日づつ実施しています。
このうち1回目の4月の研修は、姶良市蒲生の「森の研修館かごしま」、11月の研修は、自治会館においてにおいて実施しています。「森の研修館かごしま」では宿泊もでき、遠隔地からの研修生は泊まり込みで交流を深めています。
今回のカリキュラムと修了生は下記のとおりです。
平成27年度市町村林務担当職員研修カリキュラム
月 日 | 時 間 | 研修項目 | 講 師 |
4月16日(木) | 10:00~10:10 | 開講式、オリエンテーション | 森と木の研究所 |
10:10~11:00 | 森林・林業の概要、森林の機能 地材地建 |
森林部門技術士 大坪弘幸 |
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11:10~12:00 | 森林所有者、林業経営 | 主任林業専門普及指導員 南橋 仁 |
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12:00~13:10 | 昼食、休憩 | ||
13:10~14:00 | 森林資源について | 国認定森林インストラクター 上床真哉 |
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14:10~15:00 | 森林保護 | 総括林業専門普及指導員 新村久美 |
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15:10~16:00 | 木を植える、育てる、スーパーグリンさつま | 森と木の研究所講師 寺師健次 |
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16:10~17:00 | 間伐の意義、再造林 | 林業専門普及指導員 園田純雄 |
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4月17日(金) | 9:10~10:00 | 木材とは何か | 鹿児島大学客員教授 技術士 遠矢良太郎 |
10:10~11:00 | 木材の利用 | 大和木材株式会社 取締役社長 吉崎和穂 |
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11:10~12:00 | 誰がみどりを支えるか、緑化推進、林業事業体、 ボランティア |
かごしま材振興課 森林部門技術士 大坪弘幸 |
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12:00~13:10 | 昼食・休憩 | ||
13:10~14:40 | 森林技術総合センターの概要 樹木を知る現地実習 森林技術総合センター内樹木園 |
森林技術総合センター 所長 入佐真一 森林環境部長 新原修一 |
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14:50~15:00 | 閉講式 | 森と木の研究所 |
平成27年度市町村林務担当職員研修修了者名簿
[森林林業講座]
No | 氏 名 | 所 属 |
1 | 山下大 | 伊佐市林務課 |
2 | 児玉勝志 | 伊佐市林務課 |
3 | 黒木勝善 | 出水市農林水産整備課 |
4 | 吉原孝一 | 南九州市知覧支所耕地林務係長 |
5 | 前野誠 | 南九州市耕地林務課林務係 |
6 | 田中佑次郎 | 志布志市耕地林務水産課林務水産係 |
7 | 井上裕司 | 薩摩川内市農林水産部林務水産課 |
8 | 中野渉 | 肝付町林務水産課 |
9 | 徳丸慎一 | 霧島市林務水産課林務水産G |
10 | 松元和也 | 霧島市牧園総合支所産業建設課 |
11 | 尾辻善尋 | 霧島市溝辺総合支所産業建設課 |
12 | 蔵元賢一 | 霧島市霧島総合支所産業建設課 |
13 | 山之口大八 | 南さつま市農林振興課林務係長 |
14 | 永野延浩 | 天城町農政課 |
15 | 山下慎太郎 | 瀬戸内町農林水産課 |
16 | 高山功治 | 姶良市林務水産課 |
17 | 北囿勝敏 | さつま町耕地林業課林業振興係 |
18 | 山崎浩平 | 鹿児島市生産流通課 |
19 | 藤崎一輝 | 鹿児島市農政総務課吉田農林事務所 |
開講式の様子(森の研修館かごしま)